不動産市況20224月期。
世界的には、インフレ傾向にあるけれども、日本は金利を上昇させないことで、インフレ抑制を図っているようだ。
しかしながら、足元の消費財は値上がりし、ガソリンも上昇傾向にある。
不動産も高止まりではあるものの、こうした景気をうけて、いわゆるエンドユーザー層の購入は減少傾向にあるのではと睨んでいる。
現在、精力的に購入をしているのは、買取業者が多く、その買取価格も以前のエンドユーザー価格で購入している印象だ。
これらは、供給が少ないため、販売物件、いわゆる在庫が少なくなった不動産業者が仕方なく買い進めている状況であろう。
そのため、転売が難しい収益不動産などは鈍り出している傾向にある。
銀行の融資が付きやすい、検査済証がある適法な建物は比較的、成約しやすいが、それ以外の物件は、利回りが高くないと動かない様子である。
その一方で、大型開発物件は進んでいる。淀屋橋、心斎橋界隈のビルの再構築は引き続き進んでいるが、前年度の、ホテルラッシュは見込めないため、今後どうなるかが見ものである。
新規の事務所需要も先細りしているようだし、景気回復傾向がみられない場合は、冬の時代が来るのかもしれない。